コンスタンティノープルの陥落 塩野七生
この本で私は塩野七生にはまりました。歴史書ではないのだけれど限りなく史実に基づく物語りには脱帽です。そして何より文体がっかこいい。筆者のリベラルで独立した人物像を思い描けます。内容はあまり覚えてないのだが、何百年と続いたローマ帝国の最後の雄姿がみられます。そしてその時代を生きた男たちの生きざまにスタンディングオベーションしたい。
プラチナデータ 東野圭吾
近未来のDNA捜査の可能性を示唆する。我々の人生は一部の権力者に操られているのか?タイトルの意味が読んだ後に分かった。
MOMENT 本田孝好
高校生のころから持ってる本その②
延命治療の必要性を考えさせられる。結局生きていてほしいと思うのは個人のエゴなのか。人と話しながらほかのことを考えている主人公にお前ちゃんと人の話聞いてんのか、ってなる。でもきっと頭いいから話聞きながらほかのことを考えているのね。
キッチン 吉本ばなな
これは恋愛ものというよりも家族愛が描かれている。ミステリーばかり読んでいるせいか、描写が非常に文学的に感じる。
少女 湊かなえ
二人の女子高生の戯れ合いが描かれている。死に対して、暴力に対して、あっけらかんとした二人が残酷でかわいらしい。
砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない 桜庭一樹
高校生の頃に友人から借りて衝撃を受けた本。ストックホルム症候群の典型的な例が描かれている。中学生特有の現実に足をつけたくてもつけられなくてもがく様子がよく描かれている。文体がラノベ風(?)(一文が短い)で非常に読みやすい。擬音語をまねしたくなる。