Book Meter

読書の記録。読みっぱなしは勿体無い。

コンスタンティノープルの陥落 塩野七生

この本で私は塩野七生にはまりました。歴史書ではないのだけれど限りなく史実に基づく物語りには脱帽です。そして何より文体がっかこいい。筆者のリベラルで独立した人物像を思い描けます。内容はあまり覚えてないのだが、何百年と続いたローマ帝国の最後の雄姿がみられます。そしてその時代を生きた男たちの生きざまにスタンディングオベーションしたい。

MOMENT 本田孝好

高校生のころから持ってる本その②

延命治療の必要性を考えさせられる。結局生きていてほしいと思うのは個人のエゴなのか。人と話しながらほかのことを考えている主人公にお前ちゃんと人の話聞いてんのか、ってなる。でもきっと頭いいから話聞きながらほかのことを考えているのね。

何者 朝井リョウ

表紙の佐藤健がかっこいい。それは置いといて。

twitterこえ―ってなるのと主人公の腹黒い感じがたまらん。どこか冷めた目で見ていて、何かに情熱をかけるのがあほらしくてしょうがないというところに非常に共感した。情熱をかけている人たちを見るとかっこ悪いなあと思うと同時にうらやましいと思うんだよね。あるある。

砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない 桜庭一樹

高校生の頃に友人から借りて衝撃を受けた本。ストックホルム症候群の典型的な例が描かれている。中学生特有の現実に足をつけたくてもつけられなくてもがく様子がよく描かれている。文体がラノベ風(?)(一文が短い)で非常に読みやすい。擬音語をまねしたくなる。